2006年10月18日
肩の痛みは重大病の恐れあり
スポーツの秋。ゴルフ、テニス、野球など肩をフルに使って運動したのはいいが、その結果、肩の痛みを覚えている人も多いはずだ。しかし肩の痛みには、思わぬ重大病が潜んでいることがある。「急に運動したから」「運動のしすぎ」と軽く考えていると、思わぬしっぺ返しを食らう。
●通勤時にいつもの坂を上ると左肩から左ひじにかけて鈍痛がする
「労作性狭心症の可能性があります。左肩の痛みと同時に、胸の中心部が押されるような感覚を伴えば、その疑いはさらに強まります。左肩が痛むのは“放散痛”といわれる心臓の内臓神経を介しての痛みです」 病院の循環器科を受診して24時間心電図をとってチェックしてもらおう。
●取引先との契約がうまくいかず上司に叱られた。両肩に鈍痛がし頭痛やめまいもする
「血圧が急激に上がっている可能性があります。肩の痛みだけでなく頭痛やめまいを伴う場合は、急上昇した血圧のために一時的に脳の機能が衰える高血圧性脳症の疑いがあります。普段から血圧が高い人なら、その危険性が大です」
高血圧性脳症は放置すると命にかかわる。早急に循環器科を受診して、降圧薬の点滴静注で血圧を下げ、脳のむくみをとる必要がある。
●風邪の後、片側の肩から腕の内側にかけ鈍痛がする。側胸部の痛みもある。微熱が続いている
「肺を包んでいる胸膜に炎症を起こしている胸膜炎の疑いがあります。胸部エックス線検査、CT検査などで診断がつきます。風邪から肺炎、そして胸膜炎になっている場合は、抗生物質で治療します」
病院の呼吸器科に受診を。
●片側の肩が持続的に痛む。同じ側の上まぶたが垂れ下がってきた
「肺の頂上の肺尖部にできる肺がん(パンコースト腫瘍)の疑いがあります」
呼吸器科の専門医にかかって精密検査を受ける必要がある。
●酒を飲みすぎもどした後に、右肩から背中の上の方にかけて鈍痛がする
「胆のう炎の疑いがあります。右の肋骨の下にも痛みを伴えば、その可能性が大。もどしたときに腸の中の細菌が胆のうに行って炎症を起こした可能性があります。右肩が痛むのは、腹部内臓神経を介しての放散痛です」
消化器科で診断・治療を受けること。日常生活では、暴飲暴食を慎み、規則正しい食生活を心がけることが大切だ。
●片側の肩からひじにかけて圧迫されるような痛みを感じる。手を上に上げたり後ろに伸ばしたりすると痛みが強くなる「腕の根元、鎖骨の下にある神経叢の腫瘍の疑いがあります」
整形外科で詳しい検査を受けよう。
- by 野村
- at 17:08