2006年07月12日

老親が入院…「エッ!保険ないのォ」

意外に多い

●親の入院が団塊世代を直撃
「5月の連休に、オフクロが骨折したとき、医療保険に入ってないことが分かってさ。驚いたよ。どうやら定期付き終身保険の定期特約が終わった60歳のころに入院特約の継続をしなかったらしい。死亡の終身保障は今も続いているけど、病気に備える部分が消えちゃったのには気が付かなかった。この先、オフクロが病気で入院したときの負担を考えると頭が痛いよ」
 同級会で久しぶりに顔を合わせた高校時代の友人のこんな話が耳に残った。彼の母親は70代半ば。幸い2週間ほどで退院できたというが、同世代の親を持つ我々も決して他人事ではないからだ。
 万が一、親が病気で入院したら、医療費を払うのは団塊・年金世代の子供たち。思いがけない経済的負担が重くのしかかる。

●長期入院では数十万の負担に
「親が突然、病気で倒れて入院し、病院の請求書を見て息子が真っ青になるケースは珍しくありません。がんや脳梗塞で長期入院したり、あるいは寝たきりになったりすると、治療費とは別に差額ベッド代だけで月に軽く10万円を超える負担になる。家計を直撃するばかりか、貯金をはたいて支払うことも考えておかなければなりません」(保険評論家・○○氏)
 長期入院となれば、手術代、薬代、差額ベッド代などで1カ月数十万円の出費は覚悟しなければならない。だからといってベッドに横たわる病人相手に「母さん、治療費は年金から払ってよ」とは言えないだろう。母親の金を使って後で兄弟でモメるケースは山ほどある。

●外資の単体保険も加入できず
 経済的負担に備える頼りは医療保険だが、70~80歳になって新規加入できる医療保険はあるのか?
「80歳まで入れる医療保険がないわけではありません。ただ、加入者が高齢になればなるほど、既往症の有無や健康状態で加入が制限されてしまいます。また、支払い条件が厳しいという現実もある。この年齢になると高血圧や糖尿など病気の治療をする高齢者は多く、彼らが現実に入院給付金“1日1万円”の保険に加入するのは難しいのです」(○○氏)
 実際調べてみると、アリコの「悠悠はつらつ入院保険」やアメリカンホームの「ザ・大人の医療保険」などが“80歳まで入れる”商品だが、81歳では新規に入れる商品はほとんどなかった。つまり、老親がこの年齢になってからの保険加入は無理。終身保険の特約が切れていたら、あとは自腹で対処するしかないのだ。
 こうなったら、80歳前になんとかするしかない。入院給付金1日1万円が難しくても、1日5000~6000円の商品でもいいだろう。加入できる可能性があるうちに老親を医療保険に入れておくことだ。