2006年04月09日

ペット保険は年3万円で十分

過剰治療はイヌ、ネコも大迷惑

 ペットブームを反映して多くの「ペット保険」が登場している。イヌ・ネコも病気になると、人間同様、かなりの治療費がかかる。それをカバーするのがペット保険だが、保険料も保障内容もピンキリ。いったい、いくらくらいかければいいのか

「一般的には月額保険料2000~3000円の標準タイプで十分でしょう」
 こう言うのはペットフード販売会社「リフレックス」社長・水上晴由さんだ。
 たとえば、20万匹のイヌやネコなどが加入している国内最大のペット保険会社「アニコム」の標準タイプは、治療費は50%が保障されるが、通院、入院とも日額1万円、手術は1回10万円が上限だ(ただし通院、入院、手術とも年間20万円まで)。
 月額保険料はペットの種類や年齢、すむ場所によって違うが、東京にすむ5歳の小型犬で2500円だ。
「ペット医療費は高額になりがちですが、保険対象外の項目もあるので、最低保障で十分です」(水上晴由さん=前出)

●高額保険は獣医のカモ
 割増保険料を支払って保険金額を増やしたり、人間のがん保険にあたる“がん特約”や死亡保険金にあたる“お別れサポート特約”、あるいは24時間いつでも専用ペットカーが最寄りの動物病院まで連れて行く“レスキューサポート特約”などをつけるオーナーも少なくない。
 しかし、こうした特約をつけると、保険料も2倍近くになるだけでなく、イヌやネコにとってもむしろ迷惑ということが少なくない。“高額”ペット保険に加入することで、愛犬が検査漬け、薬漬けにされてしまう可能性もあるからだ。
「獣医によっては保険で患者の懐があまり痛まないと知ると、やたらと検査をしたり高額な薬を投与したりする過剰治療が報告されています」(都内の動物病院関係者)

●個人賠償保険も使おう
 ペット保険にはペットが他人に噛みついたりして、ケガをさせて飼い主に賠償責任が生じた場合の補償特約もあるが、わざわざ入る必要はない。
「ペット保険は他のネコやイヌ、飼い主にケガをさせたときに5000万円まで補償する特約があります。年間保険料は中型犬1匹につき約1万円ですが、ペットに関係なく大手損保の一般的な『個人賠償保険』に入っていれば、年額約2000円で1億円まで補償してくれます」(水上晴由さん=前出)
 ペット保険も「お金は大事だよ~」なのである。