2006年03月13日

機密情報流出 なぜウィニーを使うのか

ウイルスがウヨウヨで簡単に侵入されるのに

 議員のハメ撮り写真から自衛隊の機密データまで、ファイル交換ソフト「ウィニー」による情報流出が後を絶たない。東京地裁の裁判資料、NTT東日本の顧客情報が漏れたと思ったら、今度は岡山県警の捜査資料だ。性犯罪被害者の住所、氏名などを記した文書も含まれていたというからトンでもないが、それにしてもここまで立て続けに起こるのは異常だ。

ウィニーの利用者は、日本国内だけで100万人を超えるといわれる。ソフト自体はさまざまなサイトから無料でダウンロードでき、パソコンに取り込んだ音楽や映像などのファイルを利用者同士で自由に交換、共有できる。たとえば、誰かひとりがAV女優の無修整画像を手に入れたら、他の利用者もアッという間にタダで見られるわけ。
 だから、04年5月に開発者の東大大学院助手が著作権法違反幇助の疑いで捕まったが、ウィニー人気そのものは衰える気配がない。
 しかし、なぜ、自衛隊員や県警の捜査員の極秘情報までが“交換”されてしまうのか。
「『仁義なきキンタマ』などと呼ばれる“暴露ウイルス”に感染すると、パソコン内にあるファイルを勝手に共有するようになる。要は、秘密にしたいファイルまで外部に漏れてしまうのです。一連の情報流出はこのキンタマ・ウイルスが原因で、昨年から猛威を振るい続けています。いったんファイルが外部に漏れて他の利用者のパソコンに取り込まれたら、ハメ撮り写真だろうが何だろうが、永遠にネット上から消えることはありませんよ」(メディア評論家・美崎薫氏)
 ウィニー専用のパソコンを買うか、ウィニーを使わない。音楽ファイルだけが目当てのパソコン初級者が身を守る手立てはそれぐらいだ。