2006年02月08日

【安心か危険かこの症状】

肩凝り

まさかの肺がんや狭心症のことがある

 肩凝り、腹痛、頭痛など、日ごろよく経験する症状には、「安心なもの」と「危険なもの」とがある。たかがこんな症状と侮っていると、重大な病気を見逃してしまうことがある。どんな症状なら安心で、どんな症状なら危ないのか。事例別に紹介する。1回目は肩凝り。九段クリニックの阿部博幸理事長に聞いた。


◆急いで駆けたりしたときに左肩が凝り重だるい感じがする
 狭心症の可能性がある。
「狭心症の典型症状は、心臓に負荷がかかったときの前胸部痛。しかしこれをあまり感じずに、心臓の内臓神経を介して左肩に凝りや痛みを感じることがあるのです。放散痛と呼んでいます」
 すぐに心臓の検査を受けよう。

◆パソコン作業を長時間やると両肩が重苦しくなる
 不自然な姿勢などが原因の肩凝り。
「肩の僧帽筋が緊張して血液の流れが悪くなり、乳酸などの疲労物質がたまって筋肉がこわばってくるのです」
 肩のストレッチをすれば凝りは楽になる。

◆上司にしかられると首の後ろから両肩にかけて凝りを感じる
 血圧が上がっている可能性がある。
「ストレスが加わると交感神経の反応性が高まり、カテコラミンなどの血圧を上昇させるホルモンの分泌が増えて血圧が上がってきます」
 普段から高血圧の人が一段と血圧が上がった場合、脳卒中の発作を起こすリスクが高くなるので要注意だ。

◆片側の肩が凝り痛む。同じ側の上まぶたが垂れ下がってきた
 肺の頂上の肺尖部にできる肺がん(パンコースト腫瘍)の疑いがある。
「上まぶたが垂れ下がってきたのは、がんが、肺尖部を通って眼球の方に分布している眼球交感神経系を障害するためです」
 肺の専門医にかかって精密検査を受ける必要がある。